解体業界に広がるカーボンニュートラルの波
2023.11.28
解体業界に広がるカーボンニュートラルの波
日本全国で大型プラントの解体工事が加速しております。
とりわけ製鉄所において電炉と比較し、温室効果ガスを多く排出する高炉の解体、発電効率が低く、今後維持管理コストがかかる火力発電所や、ハイブリッド車、電気自動車の台頭と人口減少による全国的なガソリン需要縮小による石油精製所、備蓄タンク等の解体が今後爆発的に発生していきます。
一大生産拠点が消失し、何千人といった雇用も失い、地域経済をも巻き込む社会現象となっております。
また、それぞれの現場が巨大であることから、もはや100トンクラスの解体機だけでは現場を収めることができず、今後更なる巨大な重機やアタッチメントが大量に必要とされます。
しかしながら、ショベルメーカー、アタッチメントメーカーの生産能力にも限界があり、設備投資額の高額なことも加え、大胆かつ慎重な投資計画が必要とされます。
同時に機材そのものが巨大化することから、都市部での大型ヤード確保はままならず、スムーズな現場移動が行われなければ重機メーカーの置場は悲鳴を上げることになるでしょう。
様々な課題はあるものの製造業においても、円安を背景に、輸出向け産業は好調なことと、生産能力の向上に向けての再整備、海外生産の国内回帰による大型製造工場の建築等の見直しもあり、今後の解体業界の未来はまだまだ明るい話題で持ちきりです。
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大型重機用のストロングデッキが好調です‼
近年大型重機を使用する解体事業ためのストロングデッキの使用が、全国的に広がってきております。
営業中の地下店舗、商業施設、共同溝の保護、建屋のみを壊し、地下構造物を別途残す工事など、施工計画が難しい物件が増加しております。
これまでは、45トンを超える重機を強力サポートの支持だけではスラブの補強対策が不可能であった現場が、ストロングデッキを活用することにより解体がより安全に行うことが可能となりました。
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